アナタの協調性は20%。
アナタの恋は、不器用で、誠実です。気持ちはちゃんとあるのに、いざ言葉にしようとすると、なぜか変な言い回しになってしまう。アナタの愛は、ロマンチックな台詞じゃなく、もっと地味で、もっと本物の場所にあります。
アナタは、相手の言うことを真剣に考える。適当に相づちを打って流したりしない。アナタが返す言葉には、ちゃんと考え抜いた跡がある。そして、感情の波で関係をかき乱したりしない。アナタといると、相手は、静かで、変に揺れない、落ち着いた時間の中に置かれます。
でも、じつは。何を考えているか分かりにくいと言われるアナタほど、頭の中では、相手のことをぐるぐると、誰よりたくさん考えていること、ありませんか。本当はこんなに想っているのに、それを表に出す回路だけが、うまくつながらない。だからアナタの愛情は、しょっちゅう、アナタの頭の中で渋滞している。
でも、それは欠点じゃありません。アナタは、上っ面の言葉でごまかさずに、本当のことだけを考えようとする誠実さを持っている。だからアナタにこそ、アナタの不器用な言葉の奥を、面白がって読み解いてくれる人がいていい。うまく言えないアナタを「で、つまりどういうこと?」と笑って待ってくれる相手の前でなら、アナタはやっと、頭の中の想いを、少しずつ言葉にできます。アナタの「うまく言えない」は、想いがないからじゃなく、ありすぎるからなのだから。
最後にひとつだけ言うとしたら。アナタの恋の弱点は、はっきりしています。気持ちの量は人一倍あるのに、それを出力する回路が、慢性的に詰まっている。これに尽きます。
理由は単純で、アナタは感情を「感じる」前に「分析」してしまうから。好きだと気づいた瞬間、その気持ちを表に出すより先に、「これは本当に好きなのか」「伝えてどうなるか」と検証を始めてしまう。考えている間に、伝えるタイミングは過ぎていく。つまり問題は、想いの不足じゃなく、想いと表現の間にある処理の遅延です。
だとすれば、対策もはっきりします。いちばん好きな人の前でだけは、分析を後回しにして、結論から渡す。「うまく言えないけど、好きだ」——この一文を、検証が終わる前に出す。精度は低くていい。アナタの愛は、整えてから出すと手遅れになる種類のものだから、雑なまま、先に手渡すのが正解なんです。

